
アンスリウムの育て方
サトイモ科ベニウチワ属
学名:Anthurium
原産地:熱帯アメリカ、西インド諸島
熱帯アメリカに多く分布するサトイモ科の
植物。
あざやかな赤いハート型の花のイメージが
ありますが、花のように見える部分は
苞(ほう)と呼ばれる葉が変化したもの。
赤だけでなく、白やピンク、グリーンなど
色や形、大きさもさまざまな種類があります。
最近では華やかな花をつけるものだけでなく、
花は地味でもビロード状の光沢や
葉脈がでこぼこした質感のものなど
葉が個性的な種類のアンスリウムも人気です。
華やかで花持ちのよいアンスリウムは
ギフトにもよく利用されていますが
その色のヴァリエーションからバラの花のように
色別に花言葉があるので、調べてみるのも
楽しいかもしれません。
【置き場所】
薄いカーテン越しなど間接光の
明るい場所が適します。
強い直射日光は厳禁ですが、
光が足りないと花付きが悪くなります。
耐寒温度は10℃ですが
寒さには弱いので15℃以上保つようにすると
よいです。
特に冬は日中は窓際であたたかい日にあてても
夜~明け方は冷え込むため、厚いカーテンや
部屋の中央に移動するなど保温するように
してください。
【水やり】
春~秋の生育期間は
植え込み材の表面がすべて乾いたら、
鉢底から水が出るまで
たっぷり水を与えてください。
鉢底にたまった水は捨ててください。
気温の低い冬は表面が乾いても
すぐにはやらず、数日待ってから
日中のあたたかい時間帯に
室温くらいにした水を与えると
よいです。
【葉水】
空気中の湿度が高い環境を好みますので
空気が乾燥する時期は霧吹きで
葉やその周りに潤いを与えてください。
ただし冬は暖房を切った後に水分が
残って冷えてしまわないよう
ご注意ください。
【アンスリウムの花】
苞の中のしっぽのような細い部分(肉穗花序)
に小さな目立たない花をたくさんつけます。
ここが熟すと種ができ、株の体力が落ちて
しまうので、種を付ける前に茎の根元から
カットします。
花が終わってくると苞の色がだんだん
暗っぽい色になったり緑味を帯びてきますので、
それを目安にカットしてください。
苞は鑑賞期間が長く、品種によりますが
1ヶ月以上その色を楽しめます。
開花期間は日本では5~10月ですが、
18℃以上を保つことができれば
冬でも花を咲かせます。