繊細な枝に光沢のある小さな葉がそよぐ姿が
涼しげで爽やかな印象の半常緑高木。
お庭やベランダのシンボルツリーとして
も人気です。
戸外では初夏に香りのある白い花を
房状にたくさんつけます。
(雌雄異株のため雄株は花をつけません)
生育旺盛で生長が早く、
ベランダの目隠しなどパーテーションの
役割にもなり、
せん定にも強いので育てる楽しみもある
植物です。
【置き場所】
日当たりを好みますが耐陰性もあり、
戸外では直射光~半日陰。
屋外管理がおすすめですが
室内で育てる場合はできる限り明るい場所に置きます。
室内で長く育てる場合は
日差しの強い時期にいきなり直射光に
あてると葉焼けをおこしますので
徐々に慣らすようにしてください。
耐寒温度はマイナス3℃ほど。
関東以西で地植えもできます。
【水やり】
乾燥が苦手で水切れすると葉を落とすことが
あります。
鉢植えのものは春~秋の生育期間は
土の表面が乾き始めたら、
早めに鉢底から水が出るまで
たっぷり水を与えてください。
ただし、土がいつも湿っている状態はNG。
鉢底にたまった水は捨ててください。
気温が低い冬は生育期間より
少し水やりの間隔をあけて
表面がしっかり乾いてから
与えるようにするとよいです。
【葉水】
室内では乾燥する時期は、葉や茎に
霧吹きで水分を補給するようにします。
ハダニなど害虫予防にもなります。
【せん定】
生長が早く地植えのものは15mもの高さに
なることもあります。
定期的にせん定をおこなって
形を整え高さを調節します。
葉が多く重なって風通しが悪いような部分を
透かすようにカット、
高さを出したくない場合は数年に1度
上に伸びる枝を切り詰めます。
冬以外の3~11月頃まで常時せん定できますが、
花を楽しむようなら、花芽のある5,6月を避けて
花後に行うようにするとよいです。
【落葉】
あたたかい沖縄や台湾などでは常緑ですが、
戸外では気温の低い冬〜春先に落葉することがあります。
こちらは管理に問題がなければ、春にまた
芽吹いてきますので問題ありません。
水切れ、逆に水のやり過ぎの過湿、
温度や明るさなどの置き場所の変化によって
葉落ちすることがあります。
これはシマトネリコの注意喚起。
生育旺盛で丈夫な木なので、水やりや
環境の見直しでまた新しい葉が出ることが
多いので様子をみてみましょう。