スパティフィラムの育て方
サトイモ科スパティフィラム属
学名:Spathiphyllum
原産地:熱帯アメリカ
つやのある濃い緑の葉に白い花が
上品で美しいサトイモ科の植物。
花のように見える部分は、
「仏炎苞(ぶつえんほう)」と呼ばれる
葉が変化したもので、長く楽しむことができます。
高さ25~50cm位の中型種が一般的ですが、
高さ15cmほどの小型種から150cmにもなる
大型種、白い斑入り模様が入るものなどの
品種も出回っています。
耐陰性があり、室内で育てやすく、
観葉植物の中で花が楽しめる種類なので
ギフトにも人気です。
【置き場所】
薄いカーテン越しなどの
明るい場所が適します。
比較的耐陰性がありますが
光が足りないと花付きが悪くなります。
夏の強い日差しの時期は直射日光にあてると
葉が黄色くなったり葉焼けをおこすので
注意しましょう。
耐寒温度は5℃。
エアコンの風が直接当たる場所は
避けてください。
【水やり】
5~9月の生育期間は
よく水を吸収する時期なので
土の表面が乾き始めたら
鉢底から水が出るまで
たっぷり水を与えてください。
鉢底に溜まった水は捨ててください。
気温が下がってくる秋からは水やりの
回数を徐々に減らして、生育期より
土を乾かし気味にしましょう。
【葉水】
熱帯地域原産で空気中の湿度が高い環境を好みます。
空気が乾燥する時期は霧吹きで
葉やその周りに潤いを与えてください。
【スパティフィラムの花】
苞の中の細い部分(肉穗花序)
に小さな目立たない花をたくさんつけます。
白い苞が緑色に変わってきたら花が終わってきた合図。
茎の根元からカットしてください。
咲かせるためのポイント
①日当たり・温度
耐陰性がありますが花をつけるためには
適度な光量が必要です。
レースのカーテン越しや午前中だけ日が射す場所、
木漏れ日が当たるくらいの明るい日陰など。
温度はなるべく18℃以上を保つようにすると
開花しやすくなります。
②リンが多め(窒素が少なめ)の肥料
5~9月の生育期間に肥料を与えましょう。
“観葉植物用”の肥料ですと葉ばかりで
花付きが悪くなることがあるため、
リン(P)の配合が高い
“草花用”または“植物全般用”の化成肥料が良いです。
③根詰まりにご注意
順調に育つと生育旺盛なため1~2年ほどで
根が鉢の中でいっぱいになり、水や肥料を
与えても吸収できなくなってしまいます。
植え替えや株分けを行いましょう。
適時期は5~9月。
花を楽しむためには春がベストです。
細かく株分けして小さくしてしまうと
生長するまで花が付きにくくなります。